說唐第五十一回 王世充は書を送り救援を請い、竇建徳は将を失い軍を喪う (王世充發書請救 竇建德折將喪師)
尉遲恭、單雄信を追いつめるも矛を返す
尉遲恭が單雄信を追いかけ澄清澗まで来ると、遊んでいた秦叔寶・羅成・程咬金が驚いて割って入る。程咬金が「これは仲間だ、傷つけるな」と止め、雄信の得物(金頂棗陽槊)を尉遲恭が地面に突き刺したところ数尺も食い込み、雄信自身は抜けなかったが、尉遲恭が軽々と抜いて雄信に投げ返した。雄信は恥じ入りながら去る。叔寶が尉遲恭に追いかけた理由を尋ねると、秦王を救った経緯を話し、一同で陣営に戻る。
王世充、鐵冠道人の策で四王に援軍を頼む
面目を失って戻った雄信を王世充がねぎらう。そこへ鐵冠道人が来て、唐軍が強勢なので曹州の孟海公、相州の高談聖、明州の竇建德、楚州の朱燦の四王に援軍を求めるべきと進言し、世充はこれに従う。
秦王陣営、尉遲恭の酔態と徐茂公の夜観天象
秦王陣営では尉遲恭の働きを賞し、功労簿に記した上で酒宴を開く。尉遲恭は酔って程咬金を投げ倒し、その夜は秦王の寝所で共寝することになるが、酔って足を秦王の上に乗せてしまう。夜中、徐茂公が天象を見て秦王に危難の兆しありと諸将を起こして駆けつけさせるが、実際には何事もなく、翌日尉遲恭の酔態が原因だったと判明する。
王世充、四王へ援軍要請の書状を送る
王世充は四人の王へ援軍要請の書状と礼物を送る。竇建德は書状を読み、かつて李元霸に屈辱を受けたことを思い出し激怒、兵五万を率いて劉黑闥に留守を任せ洛陽へ向かう。孟海公・高談聖・朱燦もそれぞれ兵五万を率いて洛陽へ加勢に来る。
竇建德、洛陽入城 秦叔寶との一戦
竇建德が洛陽に到着し、王世充・雄信らが出迎える。秦王陣営ではこの動きを知り、秦叔寶が様子を見に出陣。竇建德を親戚(甥)と諭すが、建德は昔の遺恨から怒り、蘇定方・梁廷方・杜明方・蔡建方の四将に攻めさせる。叔寶は奮戦し杜明方を討ち取り、建德本人にも一撃を与えて敗走させ、蔡建方も討ち取る。建德は大きな損害を出して退く。
程咬金、雄信配下の三将を討つ
竇建德の敗戦に怒った雄信は翌日、史仁・薛化・符大用を率いて挑戦する。羅成・叔寶は雄信との旧誼から出撃を渋り、程咬金が名乗り出る。秦王は雄信を傷つけぬよう念を押す。咬金は雄信と旧交を確かめ合いながらも、雄信配下の史仁・薛化・符大用の三将を次々と斬り、雄信は嘆きながら陣営に引き上げる。