說唐第四十四回 尉遅恭は関所を奪い陣を襲い、徐茂公は友を訪ねて仲間を探す (尉遲恭搶關劫寨  徐茂公訪友尋朋)

尉遲恭の出陣

朔州麻邑県の尉遲恭(字は敬徳)は身の丈一丈、力量並外れた豪傑で、二本の竹節鞭を得意とした。妻の兄弟に軍への出仕を託し、自らも定陽王劉武周の元帥・宋金剛のもとへ投じ、武芸を見込まれて先鋒に抜擢された。

尉遲恭は雁門関・偏台関・白璧関を瞬く間に攻略し、救援に来た殷王・斉王の軍も散々に打ち破って八砦を奪った。宋金剛の命でいったん白璧関へ引き返した。

唐の対応と茂公の潜行

形勢を知った高祖は諸将に策を求め、徐茂公は秦王世民の出陣を進言。秦王は茂公に、洛陽にいるはずの秦叔宝・程咬金・羅成の行方を尋ねる。茂公は自ら道士に扮して洛陽へ向かった。

洛陽では鉄冠道人が王世充に、茂公が三将を唐へ誘いに来ると予見し、遊方僧道の入城を禁じさせていた。茂公は門前で足止めされるが、麺屋で道情を歌ううち、程咬金が馬でわざと群衆を混乱させた隙に紛れて入城、三賢館に潜む秦叔宝・羅成のもとへたどり着いた。

羅成は病床にあり、程咬金は茂公の正体(唐の軍師でありながらこの姿)に驚く。羅成は自らの回復を待たず、二人に唐への出仕を強く勧め、叔宝は後に残る羅成と単雄信との関係を案じつつも、妻子を先に送り出し、羅成に別れを告げた。単雄信を城門で見送りに呼ぶところで回が終わる。