說唐第四十五回 秦王は夜に白璧関を探り、秦叔宝は紅泥澗で御駕を救う (秦王夜探白璧關 叔寶救駕紅泥澗)
単雄信との別れ
単雄信は叔宝の出立を知り駆けつけ、酒を酌み交わして見送る。程咬金の軽口に腹を立てるが、叔宝がとりなす。単雄信はその後、密かに羅成を害そうとするが、羅成が仮病の中で唐への忠義を語るのを聞いて思いとどまり、逆に羅成の唐への合流を助け、後日「一字併肩王」に推挙することになる。
程咬金の唐への出仕
道中、叔宝は程咬金にかつて老君堂で秦王を斧で襲おうとした罪を思い出させ、咬金は怖じ気づく。徐茂公は「自分が請け合う」と説き伏せ、白璧関の唐営に到着。茂公はあえて秦王に「程咬金の罪を問え」と入れ知恵し、秦王が斬罪を命じたところで茂公がとりなして赦す芝居を打ち、咬金を心服させて陣に迎え入れた。
尉遲恭との激突と美良川の攻防
叔宝は白璧関に単騎で挑み、水生金・魏刁児を討ち取るが、尉遲恭不在と知り兵を収める。
その夜、程咬金が秦王を誘って白璧関を月見と称して探りに行ったところ、巡回中の尉遲恭に見つかり襲われる。咬金は一撃で落馬させられ、秦王も危うくなるが、咬金は機転を利かせ「自分が営へ叔宝を呼びに行く、もし主君を殺せば約束を破ることになる」と持ちかけ、誓いを立てさせて陣へ逃げ帰る。
徐茂公は咬金を叱りつつ叔宝を出陣させ、叔宝は尉遲恭と互角に渡り合う。秦王が「投降させたい」と口を挟んだため尉遲恭は激怒し秦王を追うが、美良川の狭い道で叔宝が待ち伏せ、双鐧と尉遲恭の鞭が「三鞭換兩鐧」と称される激しい打ち合いとなる。
尉遲恭はなおも秦王を追い、紅泥澗という急流にかかると、秦王・尉遲恭・叔宝の馬が次々と跳び越えて渡り、三人はそのまま山中へと追走が続く。