說唐第三十六回 諸将は臨陽関を攻め、王伯当は呼雷豹を盗み出す (眾將攻打臨陽關  伯當偷盜呼雷豹)

李密の救出と即位

徐茂公は真の主君が李密であり、仇に捕らわれ朝廷へ護送される途中だと告げた。程咬金が真っ先に駆けつけ、護送していた楊玄感を斧で斬り伏せ、徐茂公らも従者を蹴散らして李密を救出した。李密は固辞したが、天命として推され瓦崗寨に戻り即位、西魏王を名乗り瓦崗寨を金墉城と改めた。徐茂公を軍師、魏徴を丞相、秦瓊を飛虎将軍、邱瑞を猛虎将軍、王伯当を雄虎将軍、程咬金を螭虎将軍、単雄信を烈虎将軍とし、他の諸将も官位を授けられ、盛大な祝宴が開かれた。

臨陽関攻め

二月後、李密は五関を取り江都の煬帝を討つよう命じ、秦叔宝を掃隋兵馬大元帥、程咬金を先鋒、徐茂公を行軍軍師とし、二十万の兵で臨陽関へ進軍した。

臨陽関を守るのは新任の尚師徒。程咬金が先陣を切って挑むが、尚師徒の愛馬・呼雷豹の毛を扱く奇怪な術で咬金の馬が驚き倒れ、咬金は生け捕りにされてしまう。

邱瑞の説得失敗

運糧官の邱瑞は尚師徒のかつての師であり、投降を説くため単騎で対峙するが、尚師徒は忠義を理由に拒絶。同じく呼雷豹の術で邱瑞の馬を倒し、邱瑞を槍で刺し殺してしまう。

秦叔宝の知略対決

秦叔宝は尚師徒に、馬の術を使うのは卑怯であると指摘し、徒歩戦を提案する。両者が馬を槍に繋いで徒歩戦を始めた隙に、王伯当がひそかに呼雷豹を盗んで陣へ戻る。叔宝は「友人が連れ帰った」ととぼけ、捕虜の程咬金と馬の交換を持ちかけ、尚師徒はこれに応じて咬金を返し、呼雷豹を渡す。

夜、秦叔宝は王伯当に城東の野に穴を掘って身を潜ませておく計を命じる。翌日、叔宝は単騎で挑発し、また徒歩戦に持ち込んだ隙に、伏せていた王伯当が再び呼雷豹を盗み出す。尚師徒は「また盗まれた」と怒り心頭で関へ戻る。

呼雷豹の顛末

秦叔宝は喜んで馬を厩に入れるが、夜、程咬金が興味本位で呼雷豹の"痒い毛"を扱いたところ暴れ出し、程咬金を振り落として関へ逃げ帰ってしまう。尚師徒が調べると、毛が抜け落ちて術が効かなくなっていたが、それでも駿馬として大切に扱った。

翌朝、秦叔宝は馬を失った程咬金を怒って処刑しかけるが、罪を保留し、功で贖わせることにする。そこへ尚師徒が再び挑戦してきたとの報が入り、叔宝は槍を取って出陣する。