說唐第021回 俊達は志して好漢と交わりを結び、咬金は斧術を学び夜半に騒ぎを起こす (俊達有心結好漢 咬金學斧鬧中宵)
母との再会と困窮
程咬金は母と抱き合って泣き、獄中三年の間の母の苦労を聞く。空腹を訴え、家に残る僅かな米で飯を炊くがまだ足りない。銀もないため、母の古い布裙を質入れして元手にしようと提案する。
質屋と竹屋で暴れる
質屋では自ら台に飛び乗って居座り、古裙一枚を大げさに扱われて銀一両を「餞別」として押し付けられる。竹屋では以前賭け事の恨みがある主人・王小二を蹴り倒し、脅して竹を無理やり奪い取る。母はその竹で熊手を作り、市で売らせようとする。
酒屋での騒動と出会い
市では誰も相手にせず売れないまま、空腹に耐えかね村外れの酒屋に入り、勝手に飲食したあげく代金を払わず暴れ、店の設備を壊し老夫婦を怯えさせる。そこへ通りかかった大男が仲裁に入り、老夫婦に代わって十両の銀を払い、咬金を自分の屋敷へ招く。
尤俊達との義兄弟
男の名は尤通、字は俊達。珠宝商を営むが盗賊の多さに難儀しており、咬金の腕を見込んで「相棒」に誘う。出資は不要で腕っぷしだけでよいと聞き、咬金は快諾。母も俊達の屋敷に招かれて共に暮らすことになる。
斧法の伝授と夜半の稽古
俊達は咬金に八卦宣花斧(六十四斤)を与え自ら教えるが、咬金は覚えが悪く一向に身につかない。ところがその夜、夢に老人が現れて八十四路の斧法を伝授する。目覚めた咬金は忘れぬうちにと、板に縄を結んで馬代わりに跨り、屋敷の広間で斧を振るって独り稽古する。物音に気づいた俊達が覗き見て感嘆するが、驚かせた拍子に集中が切れ、覚えていたのは三十六路までとなってしまう。俊達に問い詰められた咬金は「昼間はわざと知らぬふりをしていた」と強がる。俊達が用意した名馬・鉄脚棗騮馬に跨り、夜明けに試し乗りをして屋敷へ戻る。