說唐第019回 太行山で伍天錫は激戦し、関王廟で伍雲召は子を託す (太行山伍天錫鏖兵 關王廟伍雲召寄子)
天錫と闊海、誤解のまま激突
雄闊海が商人の引き渡しを求めて詰め寄るが、伍天錫は「そんな財貨は知らない」と応じず、両者は言い争いの末に一騎討ちとなる。斧と混金鐺を交え五十合を超えても勝敗つかず、日を跨いで二百合以上戦っても決着せず、そのまま半月に及ぶ死闘が続く。
南陽落城、夫人の入水
南陽では隋兵の攻勢が激しく、雲召はもはや城を保てないと悟る。夫人に胸中を明かし、父の仇討ち・夫人の身重・幼子の将来を案じるうち、西城が破られたとの報が入る。夫人は子を雲召に託して奥へ下がったまま戻らず、井戸に身を投げて果てていた。雲召は嘆き悲しみつつ、子を懐に抱いて脱出を図る。
落城の中の脱出行
守将の伍保は膂力頼みで奮戦するが宇文成都に討ち取られる。雲召は南門から突出するも臨潼関総兵・尚師徒に阻まれ、槍を交えて渡り合う。尚師徒の乗る名馬「呼雷豹」の妖術めいた嘶きに雲召の馬が怯み、雲召は落馬してしまう。
関王廟の朱燦に助けられる
尚師徒が止めを刺そうとしたところへ、関羽の青龍偃月刀を携えた黒面の男・朱燦が現れて撃退する。朱燦はかつて雲召に兄の罪を助けられた恩を返しに来た者であった。雲召は朱燦に導かれ関王廟に詣で、河北へ借兵に赴く旨と武運を祈願する。さらに我が子(後の伍登)を朱燦に託し、養育を頼んで別れる。