說岳全傳第六十三回 風浪を起こし忠魂は霊験を現し、古井に身を投げ烈女は殉ずる (興風浪忠魂顯聖 投古井烈女殉身)

牛通と韓家の和解

  • 韓起鳳が牛通を莊に連れ帰り拷問するが、大声で騒ぐ牛通の様子が隣の兄・韓起龍の耳に入る。
  • 韓起龍は水滸伝の英雄韓滔の孫であり、岳雷を伴って様子を見に行くと、捕らわれていたのは牛皋の子・牛通であった。誤解が解け、皆で酒宴を開いて歓待する。

関帝廟の教師との立合い

  • 関帝廟の住持が、廟に居座り騒々しく武術を教える教師の追い出しを韓兄弟に依頼する。
  • 韓起龍・起鳳・牛通・岳雷が廟に赴くと、教師は屈強な男で、牛通も敵わず投げ倒される。
  • 岳雷が立合い「岳家拳」を使うと教師は驚いて手を止め、自らを寧夏留守宗方の子・宗良と名乗る。宗良は岳飛と父の縁により岳雷を捜しに来ていたことが判明し、皆で韓家莊に戻り歓談する。

朱仙鎮への訃報

  • 大理寺の獄官だった倪完が朱仙鎮に逃れ、施全に岳飛の遺書を届ける。岳飛父子と張憲の死を知った施全・牛皋らは激怒し、報復のため白い甲冑を用意して臨安へ進軍する。
  • 途中の長江で渡河中、岳飛・岳雲・張憲の霊が雲間に現れ、復讐を止めるよう手で制止する。従わず船を出そうとすると波が荒れ、余化龍は自刃、何元慶は自ら頭を打ち砕いて死ぬ。牛皋は絶望して長江に身を投げる。
  • 施全ら七人と長勝軍三千八百は太行山へ退き、再起を図ることにする。

牛皋、鮑方老祖に救われる

  • 長江に沈んだ牛皋は鮑方老祖に救われ、岳飛の死には因果があり、いずれ奸臣は滅び岳飛にも追贈がなされるので、今は太行山で施全らと合流し将来に備えよと諭される。

梁夫人の助命嘆願

  • 秦檜は岳家一門の処刑を密かに命じるが、梁紅玉(韓世忠の妻)がこれを知り、単身秦檜の屋敷に乗り込んで抗議する。秦檜は恐れて処刑を撤回し、雲南への流罪に変更する。
  • 梁夫人は岳夫人を慰め、姉妹の契りを結び、屍の行方を捜すため懸賞の貼り紙を出す。
  • 王能・李直の手引きで、屍が西湖の螺螄殻の中にあることが判明し、岳飛・岳雲・張憲・張保の四つの棺が発見される。

銀瓶小姐の投井

  • 岳飛らの棺を発見して弔う最中、娘の銀瓶小姐が父兄の仇を討てぬ身を嘆き、近くの古井に身を投げて命を絶つ。