說岳全傳第六十二回 韓家荘で岳雷は義友に出会い、七宝鎮で牛通は酒場で騒動を起こす (韓家莊岳雷逢義友 七寶鎮牛通鬧酒坊)
訃報が届く
- 王師婆が正気に戻り、隣の霊験ある祠に参詣し祈願するよう勧めて帰る。
- 元宵節の日、岳雷ら兄弟が母を気遣う中、道人と称する人物が訪ねてくる。正体は逃亡していた大理寺卿の周三畏で、秦檜の陰謀により岳飛・岳雲・張憲が風波亭で処刑されたことを告げ、欽差がまもなく家族を捕らえに来ると警告し、公子たちを早く逃がすよう勧めて去る。
- 一家は号泣し、岳夫人は借金証文や召使いの身分証文を焼き捨て、望む者は自由に去らせる。老僕の岳安ら四人は最後まで供をすると誓う。
- 岳安の勧めで、家系を残すため次男の岳雷だけを寧夏の宗留守(宗方)のもとへ逃す。岳雷は母への手紙を託され、単身出発する。
牛通、追手として出発
- 藕塘関の牛皋の子・牛通(あだ名「金毛太歲」)が伯母の金夫人の家で祝いの席にいたところ、岳飛処刑の風聞を聞き、母の勧めで急遽単身湯陰へ向かい岳家の兄弟を保護しようとする。
- 湯陰の岳府で牛通は岳飛らの死を知り、既に岳雷が寧夏へ発ったと聞いて追いかける。
欽差の到来と家族連行
- 欽差の馮忠・馮孝が湯陰岳府を包囲する。張保の子・張英(あだ名「花斑小豹」)が門前で欽差を一喝し、力比べで門閂を素手で折って見せ、穏便な連行(文拿)を承服させる。
- 岳家一門三百余人は聖旨を受けて出発し、屋敷は封印され、県じゅうの人々が泣きながら見送る。
岳雷、韓起龍と義兄弟に
- 岳雷は旅の途中、七寶鎮の宿で持ち金を見た地元の富豪・韓起龍に呼び止められ、身の危険を案じられて莊へ招かれる。
- 韓起龍の父はかつて岳飛に救われた恩があり、家に岳飛の位牌を祀っていたことから、岳雷の素性を知って歓待し、二人は義兄弟の契りを結ぶ。
牛通、酒屋で乱闘
- 牛通は岳雷を追う途中、酒屋で大食いした上に代金を払わず居直り、店の者と乱闘になるが誰も敵わない。
- 通りかかった別の富豪(韓起鳳)が助太刀に入るが、逆に牛通に投げ飛ばされる。恥をかいた富豪は多数の手下を集めて牛通を待ち伏せし、罠にかけて捕縛する。