說岳全傳第五十九回 撤兵を命じ矯詔で金牌を発し、悪夢を詳らかにし禅師は偈語を贈る (召回兵矯詔發金牌 詳惡夢禪師贈偈語)

兀朮、奇跡的に生き延びる

  • 崖に頭を打ちつけた兀朮だったが、崖が崩れて道が開け九死に一生を得る。しかし後続の兵は崖が元に戻り取り残され、追撃を受けて多くが討たれた。絶望した兀朮を、通りがかりの謎の書生が「権臣が内にいる限り岳飛もいずれ失脚する」と諭し、姿を消す。

秦檜への密書と和議工作

  • 兀朮は軍師・哈迷蚩を密かに臨安へ送り、秦檜に岳飛暗殺を促す蝋丸の密書を届けさせる。秦檜は妻・王氏と相談し、糧秣を故意に滞らせて岳飛を朱仙鎮へ引き上げさせ、後で害する策を練った。

十二道の金牌

  • 岳飛の下に班師の詔が届く。韓世忠・劉琦は続行を勧めるが、岳飛は君命に従うことを選び朱仙鎮に撤退する。岳雲・張憲は帰郷を命じられ、張保・王橫にも仕官を勧めるが二人は固辞し岳飛のそばに残った。
  • やがて和議成立を理由に岳飛が呼び戻される。さらに一日で十二道もの金牌が届き、岳飛は帥印を牛皋・施全に預けてわずかな供回りだけで上京することとなった。朱仙鎮の民は嘆き悲しみつつ見送った。

金山寺の凶夢

  • 途上、瓜州で不吉な夢を見た岳飛は金山寺の道悦禅師を訪ね、夢の意味(獄・災難の予兆)を告げられる。禅師は隠棲を勧めるが岳飛は志を曲げず、意味深な偈語を授かって旅を続ける。渡江の折、川の怪物に襲われる場面で回が終わる。