說岳全傳第五十六回 往事を語り王佐は図を献じ、邪正を明らかにし曹寧は父を弑する (述往事王佐獻圖 明邪正曹寧弒父)
曹寧、宋将を討つ
- 曹寧は徐慶・金彪を討ち取り、張憲・嚴成方とも互角に渡り合う猛将ぶりを見せ、岳飛は再び免戦牌を掲げるほど苦慮する。
王佐、陸文龍に出自を明かす
- 王佐は陸文龍に一枚の絵図を見せ、潞安州節度使・陸登夫妻が金軍に滅ぼされ、幼い遺児が乳母ごと連れ去られて兀朮の養子となった顛末を語る。乳母もこれを認めて泣き、陸文龍は自らの出自を知り復讐を誓う。王佐は軽挙を戒め、機を見て宋に帰順するよう説いた。
曹寧、宋へ帰順し父を討つ
- 王佐は曹寧にも故事を語り、その父・曹榮が劉豫にそそのかされ金に降ったことを仄めかす。陸文龍からも真相を知らされた曹寧は宋への帰順を決意し、王佐の紹介状を携えて岳飛の下へ投降した。
- 兀朮の命で曹寧を連れ戻しに来た父・曹榮に対し、曹寧は帰順を勧めるが聞き入れられず、逆に斬りかかられたため、やむなく父を討ち取ってしまう。岳飛は「父殺しの大逆」として曹寧を軍中に留めず追放し、曹寧は自らの不忠不孝を恥じて自刎した。岳飛は曹寧の首級を晒した後、丁重に弔い、売国奴であった曹榮の首は臨安へ送られた。
連環甲馬の猛攻
- 兀朮は新戦力「連環甲馬」(馬を鎖でつなぎ隊列を組んだ重装騎兵)を投入。董先ら五将が五千の兵と共に完木陀赤・完木陀澤の誘いに乗って深追いし、連環甲馬の包囲に遭って全滅する。岳飛は落涙し、対抗策として「鉤連槍」と「藤牌」の訓練を命じた。