說岳全傳第五十五回 陸殿下は単身で五将と戦い、王統制は腕を断ち偽って金に降る (陸殿下單身戰五將 王統制斷臂假降金)
車輪戦法も陸文龍に敵わず
- 岳飛は岳雲・嚴成方・何元慶・張憲の四将に「車輪戦法」(順に交代して戦う)を授け出撃させるが、陸文龍は一人で全員と互角に渡り合い、双方決着つかぬまま日暮れで両軍とも兵を退いた。翌日再戦してもなお決着がつかず、岳飛はやむなく免戦牌を掲げる。
王佐、右腕を断って金営へ
- 統制・王佐は功を立てたい一心で、『春秋』の「要離断臂」の故事に倣い、自ら右腕を切り落として岳飛の下へ赴き、番営に潜入して兀朮暗殺を狙う覚悟を告げる。岳飛は止めるが王佐の決意は固く、涙ながらに送り出した。
- 王佐は金営で「岳飛に裏切りを疑われ腕を切られた」と偽り兀朮の同情を買い、「苦人児」の称号を得て自由に営内を出入りできるようになる。
陸文龍の出自を知る手がかり
- 王佐は陸文龍の乳母が中原出身であることを聞き出し、陸文龍が実は金に滅ぼされた潞安州の陸登の子であるらしいと察する。王佐は陸文龍に故事を語って聞かせ(「越鳥南に帰る」「驊騮北に嘶く」)、望郷や忠義の心を暗に説き始めた。
曹寧の登場
- 金の援軍として曹榮の子・曹寧が到着し、岳飛勢の強さに苦しむ兀朮の求めに応じて出陣を志願する。