說岳全傳第四十七回 叛臣を捕らえ虎将は勤王し、良将を召し賢后は旗を賜う (擒叛臣虎將勤王 召良帥賢後賜旗)

韓世忠への急報と苗傅・劉正彦の誅殺

  • 騒ぎを聞いた韓世忠が牛皋・吉青を招き入れ密書を読み、驚いて先発させ自らも追って出兵すると約す。
  • 牛皋は単騎で臨安入城を許され、苗傅・劉正彦に「岳飛も味方する」と偽りを告げ油断させる。折しも吉青も入城し、韓世忠の軍が城下に迫り朱勝非が開城したとの報が入って二人が動揺した隙に、牛皋が苗傅を、吉青が劉正彦を素手で取り押さえる。禁軍もこれに応じて蜂起し、賊軍は瓦解、韓世忠が入城して二人を斬首、一族も誅滅した。

高宗の論功行賞と岳飛への召還

  • 高宗は韓世忠を蘄王に、牛皋・吉青を左右都督に封じようとするが、牛皋は「大哥の命で来ただけ」と固辞し湯陰へ帰ってしまう。
  • 紹興七年、山東九龍山の楊再興、太湖の戚方・羅綱・郝先らの反乱が相次いで報告され、高宗は太師・趙鼎の勧めで岳飛を召そうとするが、以前召還の使者を牛皋らに追い返された経緯を憂える。魏氏娘娘が「精忠報国」の四字を刺繍した龍鳳の旗を献じることを進言し、高宗はこれを添えて岳飛に出兵を命じる詔を送った。

岳飛、再び出陣

  • 詔を受けた岳飛は感激して支度し、渋る牛皋らを説き伏せて臨安へ向かう。潤州で韓世忠と再会し、臨安で高宗に謁見、旧職に復して九龍山・太湖の順で討伐することとなった。
  • 岳飛は牛皋を先鋒に、岳雲に糧秣輸送を命じて出兵する。

楊再興との一騎打ち

  • 牛皋は九龍山で楊再興と交戦するも十数合で敗走、名も問わずに退いたことを岳飛に咎められる。実は汴京で面識のあった楊再興と知り、岳飛自ら出馬して説得を試みる。
  • 楊再興は宋の腐敗した朝廷を批判し岳飛にも謀反を誘うが、岳飛は忠孝の道を説いて一騎打ちとなる。三百合戦っても勝負がつかず、二日目も互角のところへ糧秣を届けに来た岳雲がうっかり助太刀に入ってしまい、楊再興は「軍令が乱れている」と怒って引き上げてしまう。
  • 岳飛は軍令違反として岳雲を斬ろうとするが諸将の取りなしで四十叩きに減じられ、さらに牛皋が身代わりを申し出て二十叩きで済む。岳雲は打たれた傷を証拠として山へ送られ、これを見た楊再興は「それでこそ元帥だ」と再戦を約す。

楊景の霊、殺手鐧を伝授

  • その夜、岳雲が亡き祖母を思って涙するのを見て岳飛も感傷にふける。うたた寝した岳飛の夢に「楊景」と名乗る将官が現れる。