說岳全傳第十四回 岳飛は賊を破り知己に報い、施全は追い剥ぎをして良友に出会う (岳飛破賊酬知己 施全剪徑遇良朋)
(詩:轅門で受けた深恩に報い、賊将の首を掲げる功を立てたことと、紅羅山で新たな良朋を得たことを詠む)
太行山賊来襲の報
- 昭豊鎮の宿で王貴が快方に向かう中、太行山の賊軍が都を襲うとの噂が広まり、宿の主人が浮き足立つ。岳飛は朝廷が派兵するなら宗澤に違いないと察し、湯懐・張顕を伴い様子を見に行くことにする。牛皋は王貴の看病に残されることに不満を漏らすが、王貴はこっそり牛皋に「二人で後から追いかけて暴れよう」と持ちかける。
牟駝岡での救出戦
- 岳飛・湯懐・張顕が牟駝岡に着くと、宗澤が単騎で敵陣に突入したまま孤立していると知り、三方から敵陣へ突撃して救出に向かう。奮戦の末、岳飛が包囲の中の宗澤と合流する。
- 遅れて牛皋・王貴も駆けつけ、暴れ回る。王貴は賊将・王善を討ち取りその金刀を奪う。岳飛は賊将・鄧成を討ち、牛皋は軍師・田奇を討ち取る。総大将と軍師を失った賊軍は総崩れとなり、宗方も山を下りて追撃、賊軍は降伏・敗走する。
論功と冷遇
- 宗澤は入朝して岳飛らの功績を奏上する。徽宗は喜ぶが、張邦昌が「武場での罪と相殺する」として、岳飛らにはごく低い官職「承信郎」しか与えられない。宗澤は奸臣の妒賢嫉能に怒りを覚えるが、どうにもならず、岳飛らに帰郷を勧める。
紅羅山での出会い
- 帰路、旅人たちが「紅羅山に山賊が出る」と警告するのを聞き、興味を持った牛皋らが向かうと、五人の武装した男たちに遭遇し、湯懐・張顕・王貴・牛皋がそれぞれ一人ずつと渡り合う。
- 岳飛も加わろうとしたところ、戟を使う頭目格の男が岳飛の顔を見て見覚えがあると気づき、名を尋ねる。「槍で小梁王を討った岳飛か」と確認され、慌てて礼をとる。