說岳全傳第十二回 状元を奪い槍で小梁王を突き、武場で騒動が起こり岳鵬挙を逃がす (奪狀元槍挑小梁王 反武場放走岳鵬舉)
(詩:貧しい布衣の身で、いまだ志を遂げられぬ男児の嘆きを詠む)
弓比べでの妨害
- 張邦昌は岳飛と柴桂に弓比べを命じ、的をわざと大幅に離す嫌がらせをするが、岳飛はものともせず九本の矢を的中させる。近眼の張邦昌は結果を認めず「戯言」と一蹴しようとする。
武比べと生死状
- 柴桂は弓では敵わないと悟り、代わりに武比べを提案する。張邦昌はこれを許可する。柴桂は岳飛に「わざと負けてくれれば褒美を与える、さもなくば命はない」と持ちかけるが、岳飛は毅然と拒み、藩王の身分をわきまえて争いを避けるよう諭す。
- 柴桂は激怒し斬りかかるが、岳飛は防戦に徹し反撃しない。宗澤らはこれを岳飛の臆病と見誤るが、岳飛は身分差を理由に手加減していただけだった。
- 岳飛は「双方どちらかが死んでも償わない」という生死文書を交わすことを提案し、柴桂・張邦昌も渋々応じる。岳飛は出陣前、兄弟たちにもしもの時の対応(自分が死ねば遺体を収め、劣勢なら逃走の助けをするなど)を細かく指示する。
柴桂を討つ
- 柴桂は家将たちに「もし劣勢になれば一斉に斬りかかって構わない」と指示していた。再戦では柴桂が本気で斬りかかるが、岳飛はことごとくかわし、最後に槍で反撃して柴桂を馬から突き落とし、絶命させる。
- 校場中が喝采するが、張邦昌は激怒して岳飛を捕縛させ、即刻斬首を命じる。柴桂の家将たちも武器を構えて出てこようとするが、湯懐・牛皋・張顕が牽制し、動けなくする。
宗澤の機転と岳飛の脱出
- 宗澤は「生死文書がある以上、罪に問えない、朝廷に奏上すべき」と張邦昌を諫めるが、張邦昌は聞かず斬首を強行しようとする。そこへ牛皋が激昂し、大纛の旗竿を叩き折り、集まった武挙たちも「不公平だ」と騒ぎ出す。
- 事態の収拾がつかなくなった主考官たちは、宗澤の勧めに従い一旦岳飛の縄を解く。岳飛はそのまま兵器を取り、馬に飛び乗って脱出し、兄弟たちと共に校場を後にする。