說岳全傳第五回 岳飛は巧みに九枝箭を試し、李春は快く百年の縁を結ぶ (岳飛巧試九枝箭 李春慨締百年姻)

装束の支度

  • 岳飛は家が貧しく馬や衣装を買う余裕がないため受験を渋っていたが、周侗は自分の衣類を与え、戦袍と包巾に仕立て直すよう指示し、王員外から借りた馬を貸し与える。
  • 湯懐・張顕・王貴は各々華美な武装で先生に見せに来る。周侗は各自校場で落ち合うよう指示し、自分は岳飛の家で食事をとってから一緒に行くことにする。

内黄県の武科試験

  • 一行は内黄県の校場へ赴く。周侗は岳飛と共に茶棚で控え、王貴らには別に受験させ、岳飛は名前を呼ばれても答えずわざと後回しにする(弓が強すぎて目立つのを避けるため)。
  • 湯懐・張顕・王貴の三人は次々と的の距離を延ばすよう願い出て、120歩の距離でも百発百中の腕前を披露し、県主・李春を驚かせる。三人は師の名を「周侗」と答え、李春は旧友と知って喜ぶ。

岳飛の神技と縁談

  • 李春は周侗を演武庁に招き、旧交を温める。岳飛が実子でないと知った李春は、自分の娘(十五歳、未婚)との縁組を持ちかけ、岳飛に弓を見せるよう求める。
  • 岳飛は240歩という規格外の距離を要求し、周侗仕込みの「神臂弓」で九本の矢を続けざまに放ち、すべて一つの的に命中させる。李春は感嘆し、正式にその場で娘との婚約を申し出て、周侗はこれを受ける。
  • 後日、李春は娘の生年月日を記した庚帖を届けさせる。奇しくも岳飛と全く同じ年月日時の生まれであった。

婿への贈り物と暴れ馬

  • 岳飛と周侗は李春の元へ挨拶に赴く。李春は馬を一頭贈ろうとするが、岳飛は並みの馬では満足せず、隣で暴れて誰も乗りこなせないという名馬の噂を聞きつける。
  • 岳飛はその暴れ馬に素手で近づき、蹴りや噛みつきをかわしながらたてがみを掴んで打ち据え、大人しくさせてしまう。李春は約束通りこの馬を贈ることにする。