說岳全傳第三回 岳院君は門を閉じ子に学問を授け、周先生は塾を開き弟子に教える (岳院君閉門課子 周先生設帳授徒)
柴刈りに出た岳飛
- 岳飛は柴を探しに山へ入るが、途中で近所の子供たち(張小乙・李小二ら七、八人)に囲まれ、遊びに加わるよう強要される。断ると殴りかかられるが、岳飛は数人を投げ倒して逃げる。子供たちは岳飛の強さに恐れをなし追わなかったが、逆に泣きながら岳家に押しかけ告げ口し、岳安人がなだめて帰す。
- 岳飛は結局枯れ枝しか拾えず、籠一杯にして帰宅する。岳安人は、他人の柴に手を出したことや、木に登って怪我をする危険を諭し、以後柴刈りはさせず、自分が持っていた書物で読み書きを教えることにする。
砂の上の書と筆
- 岳飛は覚えが早く、教わったことをすぐに習得する。ある時、岳安人が紙筆を買うよう言うと、岳飛は自分で工夫すると答え、畚に河砂を汲み、柳の枝を筆代わりにして持ち帰る。以後、砂の上に字を書く練習で読み書きを続ける。
王貴の乱暴と師匠探し
- 王明の息子・王貴(六歳、体格がよく粗暴)は、後花園で象棋を見て遊び方を聞くが、理屈に合わないと怒って王安の頭を棋盤で殴り流血させる。
- 王明はこれを知って王貴を叱り殴るが、院君が激しく夫をなじり、家庭内で騒動になる。
- 折しも張員外(張達)が来訪し、自分の息子・張顕が他人の馬を壊し弁償する羽目になった上、叱ったところ妻に顔を引っかかれたと愚痴をこぼす。続いて湯員外(湯文仲)も、息子・湯懐が近所の湯円屋に迷惑をかけ、叱ったら妻に棒で打たれたと訴える。三人は互いの息子の粗暴さを嘆き合う。
周侗の来訪と入塾
- そこへ陝西の周侗が旧知の三員外を訪ねてくる。周侗はかつて盧俊義・林沖という弟子を持ったが、二人とも奸臣に害されたと語り、独り身であることを明かす。三員外が息子たちの乱暴を嘆くと、周侗は自分が教師を引き受けることを申し出、三人は大喜びで迎え入れる。
- 王貴らは新しい厳しい先生が来ると聞き、あらかじめ鉄尺や棍棒を用意して「新任いびり」を企む。初日、王貴は「客が先に書を読むはずがない」と反発し鉄尺で周侗に殴りかかるが、周侗はこれをかわして取り上げ、王貴を打ち据えて厳しく躾ける。張顕・湯懐もこれを見て道具を捨て、以後真面目に学ぶようになる。
岳飛の代作と壁の詩
- 隣に住む岳飛は塀に上って周侗の講義を盗み聞きしていた。ある日、周侗が佃戸の王老実の招きで留守にした隙に、王貴ら三人は周侗が出した課題(破題)を岳飛に代作させようと企み、岳飛を書房に閉じ込める。
- 岳飛は三人それぞれの口調に合わせて破題を作り上げ、さらに周侗の文章を読んで感服し、その場で壁に自らの志を詠んだ詩(立身出世への抱負を述べる内容)を書きつけ、末尾に「七齢幼童岳飛偶題」と署名する。
- 書き終えた直後、王貴たちが慌てて戻り「先生が帰ってきた、早く逃げろ」と告げる。岳飛は驚くが、事情もわからぬまま急いで書房を出る。