芒卯の欺瞞と趙魏の対立
- 秦趙が結んで魏を攻めようとした際、芒卯は張倚を使って趙に「鄴の地を献上する」と偽り約束させ、趙は喜んで秦との関係を絶った。しかし魏が実際には鄴を差し出さなかったため趙秦は激怒し、魏は慌てて趙に五城を割いて関係を修復した。
芒卯、秦のために魏の地を得る
- 芒卯は秦王に取り入り魏の司徒となり、魏に長羊・王屋・洛林の地を秦へ献上させ、秦の脅威を斉へ向けさせようとした。数ヶ月経っても秦兵が動かなかったため、芒卯は自ら秦へ赴き約束の履行を迫り、秦魏連合軍で斉を攻めさせることに成功した。
湏賈、穰侯を説く
- 秦が魏を華で破り大梁を包囲した際、湏賈は穰侯(魏冉)に、燕趙が過去に難を忍んで国を保った例を引き、宋・中山が割譲を重ねて滅んだ例と対比させ、「天の幸運を恒常と思い込んで攻め続ければ必ず失敗する」と説き、少ない割譲で講和し兵を退くよう勧めた。穰侯はこれに従い包囲を解いた。
周訢・支期、魏王の入朝を阻む
- 秦が魏を破り、魏王が秦への入朝を迫られた際、周訢は「学問を究めた子が親の名を呼ぶような、行き過ぎた服従は本末転倒」の寓話を引き、入朝より他の譲歩を優先すべきと諫めた。支期はさらに秦の重臣・長信侯を説得し、様々な機転を用いて魏王の入朝を回避させた。
孫臣、安易な割地講和を戒める
- 魏が秦に敗れ段干崇を遣って割地講和をしようとした際、孫臣は「薪をくべて火を消そうとするようなもの、秦の欲求には限りがない」と諫めたが、魏王はすでに約束したことを理由に押し切られた。
淳于髠、斉の魏攻めを止める
- 斉が魏を攻めようとした際、魏は淳于髠に賄賂を贈り説得を依頼した。淳于髠は斉王に「同盟国を攻めれば敵国(楚)が漁夫の利を得るだけ」と説き、斉は攻撃を取りやめた。
孟嘗君、燕趙から援軍を得る
- 秦が魏を攻めようとした際、孟嘗君は趙へ赴き「魏が趙の盾となっているからこそ趙は安泰」と説いて援軍十万を得、さらに燕へも赴き「魏が滅べば次は燕が狙われる」と説得して援軍八万を得た。秦はこれを見て恐れ、魏との講和に応じた。
朱己、韓を救い魏を保つ策
- 魏が秦と共に韓を攻めようとした際、朱己は魏王に、秦が肉親にすら容赦しない虎狼の国であることを説き、韓が滅べば次は魏が狙われると警告した。韓を助けて存続させることこそ魏の利益であり、韓の上党を魏の縣として活用すれば魏はさらに安泰になると説いた。
葉陽君の子の封地要求
- 葉陽君が自らの子への封地を求めた際、ある者は魏王に「先例(趙が魏に領地を与えても結局趙自身のものにならなかった事例)」を引いて反対し、王はこれを聞き入れて封地を与えなかった。
虞虢の喩え
- 秦が趙を使って魏を攻めさせようとした際、魏の使者は趙王に「虢を滅ぼした後に虞も滅んだ故事」を引き、魏が滅べば次は趙が狙われると警告した。
樓子の複雑な外交策
- 魏太子が楚にいる中、皮氏の攻防をめぐり、樓子は斉秦楚の間で汾北の地を交渉材料に使い分ける策を巡らせ、樗里疾(秦)や翟強(魏の重臣)との関係を操作して魏の利益を最大化しようとした。