西漢演義第四十四回 父老に諭し漢王は徳を布く (諭父老漢王佈德)
出師の威容
- 漢王以下百官が見送る中、韓信は編成の整った軍を率いて出陣する。人材を適所に配した部隊編成(弓兵・戟兵・旗手・鼓手・斥候等)が示され、民衆も見物に集まる。
父老への布告
- 漢王は褒中の父老を宮中に招き、離別を惜しむ声に応えて仁政を説く諭文を発する。内容は、一家の長・一郷の長がそれぞれ孝悌・本分を尽くし、士農工商が持ち場を守り、争わず助け合うよう説くもので、善悪の報いは必ずあると結ぶ。
- 漢王は蕭何に褒中の統治・農桑の奨励・軍糧の調達を託し、軍令として遅参・逃亡・隠匿を厳罰とする方針を示し出陣する。父老たちは道に伏して見送り、漢王も涙を隠せない。
韓信軍、陳倉の間道を進む
- 韓信は棧道を通らず陳倉の間道から進軍し、かつて張良と落ち合った寒溪河のほとりで感慨を語り、諸将の願いで「漢相國追韓信至此」の碑を建てさせる。
- 険路を進む途中、大蛇が道を塞いでいるとの報告が入り、韓信が毒矢と火砲で対処しようとしたところ、一人の兵が「自分が斬る」と名乗り出る場面で終わる。