西漢演義第十七回 項羽は諫めを聞き章邯を降す (項羽聽諫伏章邯)

章邯の降伏の決断

  • 章邯は使者・趙常を斬らず拘留するに留めるが、陳余からの書状で「秦に功ありても誅される運命」を説かれ、また部下・陳稀の勧めもあって楚への降伏を決意する。

項羽の心中の葛藤と范増の説得

  • 陳稀が使者として楚に赴き章邯の降伏を伝えるが、項羽は叔父の仇として強く拒絶する。范増が「私怨より国家の大計を優先すべき」と説き、項羽は説得に応じて降伏を受け入れることとした。
  • 項羽は矢を折って誓いとし、章邯に渡させる。章邯はこれを信じて趙常を斬り、十万の兵を率いて楚に投降した。項羽は章邯らを丁重に迎え入れ、重用を約束した。

秦朝廷の報復

  • 章邯降伏の報を受けた二世は激怒し、章邯ら降将の一族を咸陽で皆殺しにした。これを知った章邯らは慟哭する。

范増の慎重論

  • 章邯らは秦の守りが手薄な今を突いて攻め入るよう勧めるが、范増は「まず彭城で懐王のもとに戻り国力を整えるべき」と諫め、項羽は軍を彭城へ戻すこととした。