西漢演義第十六回 秦の趙高は権勢を中外に振るう (秦趙高權傾中外)

范増の進言と項羽の撤兵

  • 范増は連戦連勝の勢いに乗り深追いするより、いったん漳南に兵を屯して秦の内紛(趙高の専横)を待つべきと進言し、項羽もこれに従う。

趙高の専横と「指鹿為馬」

  • 章邯の敗報に朝廷は動揺するが、趙高は宦官・群臣を威圧して実権を握り続けた。鹿を馬と偽って群臣の忠誠を試す逸話(「鹿を指して馬となす」)で反対者を排除し、恐怖政治を敷いた。
  • 李斯は趙高を諫めようとするが逆に謀反の疑いをかけられ、二世に讒言されて腰斬・三族皆殺しにされる。

章邯への追及と裏切り

  • 章邯は函谷関に籠るが糧秣が尽き、報告も趙高に握りつぶされる。二世は事態を知って趙高を叱責するが、趙高は言い逃れて事なきを得る。
  • 趙高は章邯の使者・司馬欣を策略にかけようとするが、司馬欣は危険を察知して逃げ帰り、章邯に趙高の陰謀を伝える。二世は趙高の讒言により章邯らに死を賜る詔を発した。
  • 詔を受けた章邯らは激怒し、使者を斬ろうとするところで話は終わる。