三十六計美人計

  • 要旨: 兵が強く将が知略に富む敵には正面から抗せず、その将の意志を弱らせる方法(美人など)を用いるべきだという、敗戦局面での計略。

計の要点

  • 「兵強者、攻其將、兵智者、伐其情」として、兵が強ければその将を攻め、知略に富む相手なら情に付け込むべきだとする。「將弱兵頹、其勢自萎」として、将の意志が弱まれば軍全体の勢いも自ずと萎むとする。

按語の補足

  • 兵が強く将が知略に富む場合、正面から敵対することはできず、必ず先に手を打つべきだとする。
  • 土地を差し出して相手の勢力を増す策(六国が秦に仕えた例)は最も下策であり、財貨を贈って相手を富ませる策(宋が遼・金に仕えた例)はそれに次ぐ下策であるとする。
  • 美人を送って相手の志を弛ませ、体を弱らせ、その配下の怨みを増すことが最も有効な策であるとし、越王勾践が西施と重宝を夫差に贈って歓心を得、敗勢を転じて勝利に至った例を挙げる(春秋時代、紀元前5世紀)。