三十六計假道伐虢

  • 要旨: 二大勢力に挟まれた小国に対し、その脅威を利用して自国に従わせ、道を借りて勢力を及ぼす計略。

計の要点

  • 「兩大之間、敵脅以從、我假以勢」として、二大勢力の間にある小国が敵の脅しに屈しそうな時、自軍がその勢いを借りて従わせるべきだとする。

按語の補足

  • 道を借りて兵を用いる策は巧言だけで成るものではなく、必ず相手が一方の脅しに屈しなければもう一方から挟撃される状況を作り出す必要があるとする。敵が威で迫れば、こちらは害がないと偽って相手の存続への望みにつけ込み、速やかに全勢力を得るべきだとする。
  • 晋侯が虞に道を借りて虢を討伐し、虢を滅ぼした帰路に虞をも滅ぼしたという故事を挙げる(春秋時代、紀元前655年)。