三國演義上方谷にて司馬は困しめられ、五丈原にて諸葛は星に禳う(第一百零三回 上方谷司馬受困 五丈原諸葛禳星)
司馬懿の辛くも脱出
- 司馬懿は追撃するが取り逃がし、廖化が拾った兜を功として献上。魏延はこれを不満に思う。
呉軍の敗退
- 魏は呉の三方侵攻に対し、満寵らの奇襲で呉の船団・糧秣を焼き払い、陸遜も密書漏洩により作戦継続を断念、諸葛瑾・陸遜ともに撤兵する。
屯田策と持久戦
- 孔明は渭水沿いで蜀兵と魏の民を混住させ屯田を行い、長期戦の構えを取る。司馬懿は皇帝の勅命を理由に交戦を避け続ける。
上方谷(葫蘆谷)の火計
- 孔明は木牛流馬を囮に司馬懿をおびき出し、上方谷に誘い込んで火計を仕掛ける。魏延の偽装退却で司馬懿父子を谷内に誘導し、火薬・地雷で包囲するが、突然の豪雨により火が消え、司馬懿父子は辛くも脱出する(詩:豪雨がなければ天下は違っていただろうとの感慨)。
- 蜀軍は同時に渭南の魏陣を奪うが、司馬懿は五丈原への布陣を読んで動じない。
巾幗(女性の衣)を送る挑発
- 孔明は司馬懿に女性の衣を送り挑発するが、司馬懿はこれを平然と受け止め、逆に使者から孔明の激務ぶりを聞き出し「食少事煩、長くは持つまい」と読む。
- 主簿楊顒は孔明に細事まで自ら処理する激務を諫めるが、孔明は先帝への忠義から譲れないと涙する。
出撃を求める魏将と皇帝の勅
- 魏の諸将は挑発に怒り出撃を求めるが、司馬懿は魏主に上表して勅命を得る形で諸将の不満を抑える。孔明はこの狙いを見抜く。
孔明、自らの死期を悟る
- 呉軍撤退の報に孔明は衝撃で昏倒し、持病の悪化を悟る。天象を見て自らの命運が尽きかけていると知り、姜維の助言で寿命を延ばす祈禳の儀式(北斗を祭る)を七日間行う。
- 六日目、司馬懿配下の夏侯覇の偵察に慌てた魏延が駆け込み、灯を消してしまう。孔明は天命として諦め、剣を投げ捨てる。姜維は激怒し魏延を斬ろうとする。