三國演義第八十一回 兄の仇を急ぎ討たんとし張飛は害に遭い、弟の恨みを雪がんと先主は兵を興す (急兄讎張飛遇害   雪弟恨先主興兵)

東征への固執

  • 趙雲は「国賊は曹操であって孫権ではない」と諫めるが、先主(劉備)は関羽の仇討ちへの執着から東呉討伐を強行する。張飛も車騎将軍に任じられ復讐に燃える。

張飛の非業の死

  • 悲嘆のあまり酒に溺れ部下に苛烈な体罰を加える張飛に対し、恨みを募らせた部将の范疆・張達が、酔って寝込んだ張飛を暗殺し、首級を持って東呉へ逃亡する(張飛享年五十五)。
  • (詩:張飛の生涯の武勲を偲ぶ内容)

出師への諫言と強行

  • 孔明や学士秦宓が出兵の中止・慎重論を説くが、先主は聞き入れず、秦宓を投獄しかける。孔明も上表するが退けられ、先主は七十五万の大軍を編成して出陣を決める。

張飛の訃報と後継者たち

  • 出陣直前、張飛の訃報が届き先主は悲嘆に暮れる。張飛の子・張苞、関羽の子・関興がそれぞれ先鋒を志願して武芸を競い合うが、先主に諭されて義兄弟の契りを結び、共に先鋒を務めることになる。
  • 隠者・李意への吉凶占いでは不吉な絵(人が倒れ埋葬される様)が示されるが、先主はこれを信じず出陣を強行する。

東呉の対応

  • 范疆・張達から張飛の首級を受け取った孫権は、劉備の大軍に恐れをなし、諸葛瑾を和睦の使者として派遣するところで回を終える。