三國演義第六十九回 周易を占い管輅は機を知り、漢賊を討たんとして五臣は節に死す (卜周易管輅知機 討漢賊五臣死節)
曹操の発病
- 屍の怪異に驚倒した曹操は病に伏す。
- (詩:左慈の神通を讃える内容)
管輅の逸話
- 太史丞許芝の紹介で神卜・管輅が語られる。幼少より天文に通じ、瑯琊太守単子春を論戦で感服させ「神童」と称された話。
- 郭恩兄弟の躄疾が先祖の怨霊によるものと言い当てた話、信都令の家の頭痛と心痛の原因を屋敷の下に埋まる遺骸と見抜いた話。
- 諸葛原の依頼で燕の卵・蜂の巣・蜘蛛を隠し物のまま言い当てた話、老婦の失った牛の在り処を言い当てた話、太守劉邠の印袋と山鶏の羽を言い当てた話。
- 趙顔という若者の死相を見抜き、南山で碁を打つ二人(北斗・南斗の化身)に酒肴を捧げさせて寿命を九十九まで延ばした逸話。
- (詩:管輅の神業を讃える内容)
管輅の占いと曹操の対応
- 曹操が召し出すと、管輅は「怪異は幻術に過ぎない」と告げ曹操の病は快方に向かう。天下の情勢を占わせると隠喩めいた卦を示し、太吏への任官も「己には長寿の相がない」と固辞、諸官の相も多くを語らない。
- 東呉・西蜀の情勢を占うと「東呉は大将を一人失い、西蜀は国境を侵す兵あり」と的中し、来春の許都の火災も予言する。
耿紀・韋晃らの曹操打倒計画
- 曹操が魏王として天子の儀礼を用いることに不満を持つ耿紀・韋晃は、金褘を仲間に誘う。金褘は当初怒って見せるが、実は同じ志を持っており、共に王必を討ち漢室を復興する計画を立てる。
- 曹操に父を殺された吉平の遺児・吉邈兄弟も加わり、元宵節の夜に決起することを誓う。
決起とその失敗
- 元宵の夜、耿紀らは王必の陣営を襲い火を放つが、王必は矢を受けながらも脱出し、金褘の妻の失言で謀反が露見する。
- 曹休が応戦し、夏侯惇の援軍も到着して反乱は鎮圧される。金褘・二吉は討死、耿紀・韋晃は捕らえられ、罵り続けたまま処刑される。
- (詩:耿紀・韋晃の忠義を讃える内容)
- 曹操は関係者一族を皆殺しにし、さらに火災時に助けに出た官吏までも「賊を助けようとした」として多数処刑、王必も矢傷がもとで死去する。曹操は改めて管輅の予言の的中に驚き褒賞するが、管輅は受けない。
漢中方面の攻防(張郃の敗走)
- 曹洪は漢中で馬超方の吳蘭と戦い、部将任夔を討ち取るが、馬超が守りを固めたため深追いを避け撤退。
- 張郃は管輅の予言(この地で大将を一人失う)を気にする曹洪を嘲笑し、自ら巴西の張飛討伐を志願、軍令状を書いて出陣する。