三國演義第五十四回 呉国太は仏寺にて新郎を見定め、劉皇叔は洞房にて佳き伴侶を得る (吳國太佛寺看新郎 劉皇叔洞房續佳偶)
借用証文
- 劉琦の死を受けた魯粛の返還要求に対し、孔明は「劉氏の天下を孫氏が奪おうとするのは筋違い、赤壁の勝利も東呉だけの功ではない」と論陣を張り、魯粛を圧倒しつつ、「西川を得るまでの借用」という条件で玄德・孔明連署(保証人に魯粛も署名)の証文を書かせる。
周瑜の美人計
- 周瑜はこの証文を「西川攻略などいつになるか分からない詐術」と見抜き、魯粛を責めるが、玄德が妻・甘夫人を亡くしたと知ると、孫権の妹を娶らせると偽って玄德を東呉へ誘い出し、人質として荊州と交換する計略(美人局)を立てる。
縁談と孔明の対応
- 呂範を媒として孫権の妹との縁談が持ち込まれる。孔明はこれが周瑜の計略と見抜きつつ、あえて受け入れ、趙雲に三つの錦囊(計略を記した袋)を託して玄德を東呉へ同行させる。
甘露寺の対面
- 呉国太は縁談の真相(周瑜の策略)を知って激怒し、玄德を甘露寺で自ら見定めることにする。趙雲の警戒により、伏兵の刀斧手の存在が露見し、国太の怒りでその企みは頓挫する。
- 玄德の人品に感じ入った国太は本当に縁談を進めることを決め、玄德は剣で石を斬る誓いや孫権との乗馬比べの逸話を残しつつ、正式に孫権の妹(孫夫人)と結婚する。
- 婚礼の夜、武具に囲まれた寝室に玄德は驚愕する。