三國演義第五十三回 関雲長は義によって黄漢升を釈し、孫仲謀は張文遠と大いに戦う (關雲長義釋黃漢升 孫仲謀大戰張文遠)
武陵攻略
- 張飛は軍令状を書いて武陵へ出兵。太守金旋は諫言する部下・鞏志を退けて出陣するが敗れ、城に逃げ帰る際に鞏志に射殺される。鞏志が城を挙げて降伏し、武陵は平定される。
長沙攻略と老将黄忠
- 関羽が長沙攻めを志願する。孔明は老将黄忠の強さを警告するが、関羽は少数の兵で乗り込む。
- 関羽と黄忠は互角の一騎打ちを二度繰り広げる。二度目、黄忠は落馬した隙を見逃してくれた関羽への恩義から、三度目の対決で矢をわざと外し、最後に兜の紐だけを射抜いて恩を返す。
- しかし長沙太守・韓玄は黄忠の行為を内通と疑って処刑しようとし、そこへ義憤に駆られた魏延が乱入して韓玄を斬り、民を扇動して長沙を関羽に明け渡す。
- 玄德は黄忠を厚遇し、長沙の民は喜ぶ。孔明は魏延の「反骨の相」を理由に斬ろうとするが、玄德の取りなしで思いとどまり、忠誠を条件に許す。
- (詩:黄忠の忠義と武勇を讃える)
- 荊南四郡の平定が完了し、玄德は油江口を公安と改め、荊州に本拠を構える。
合肥での孫権・張遼の攻防
- 東呉では周瑜が病を養う一方、孫権が合淝で張遼らと連戦するが決着がつかない。孫権は自ら出陣して大敗しかけ、程普に救われる。張紘の諫めで軽率な戦いを慎むようになる。
- 太史慈は内応を得て夜襲を仕掛けるが、張遼に見破られて返り討ちに遭い、重傷を負って落命する。
- (詩:太史慈の忠義と武勇を讃える)
- 孫権は合淝攻略を諦め軍を退く。
劉琦の死
- 荊州では劉琦が病没し、孔明はこれを星占いで予見していた。玄德は悲しみつつ関羽に襄陽の守りを託す。荊州返還を巡り、東呉から改めて魯粛が弔問に訪れる。