三國演義第五十二回 諸葛亮は智をもって魯粛を退け、趙子龍は計をもって桂陽を取る (諸葛亮智辭魯肅   趙子龍計取桂陽)

荊州返還交渉

  • 周瑜は南郡・荊襄を奪われた怒りで再挙兵しようとするが、魯粛の諫めで自ら玄德を訪ね交渉することにする。
  • 孔明は魯粛に対し、荊州は元来劉表の遺領であり、その子劉琦を輔佐して治めるのは筋が通ると弁じ、病床の劉琦を引き合わせて反論を封じる。「劉琦が生きている限り治め、亡くなれば改めて相談する」との条件で魯粛を納得させる。
  • 帰った魯粛から報告を受けた周瑜は、病弱な劉琦が長くは持たないと見て、その死後に荊州を取り返す算段を立てる。

荊南四郡の攻略方針

  • 玄德は伊籍の推薦で馬良を軍師格に迎え、荊襄を劉琦に任せつつ、南方の零陵・武陵・桂陽・長沙の四郡を攻め取る方針を固める。

零陵攻略

  • 張飛を先鋒に零陵へ進軍。守将・邢道榮は勇猛だが、孔明の計略で降伏した劉賢を通じて父・劉度も投降し、零陵は無血で帰順する。

桂陽攻略と趙雲の義

  • 趙雲と張飛が桂陽攻めを争い、くじで趙雲に決まる。太守趙範はほぼ抵抗せず降伏し、趙雲と義兄弟の契りを結ぶが、後に寡婦となった兄嫁・樊氏を趙雲に娶らせようとし、趙雲は倫理に反するとして激怒し断る。
  • 趙範は逆恨みして偽りの降将を送り込み趙雲を暗殺しようとするが、趙雲はこれを見破って返り討ちにし、桂陽城を平定する。
  • 玄德・孔明は樊氏との縁談を趙雲に勧めるが、趙雲は義兄弟の嫂を娶ることの不義、寡婦の再婚による節の毀損、降将の心が読めないことを理由に固辞し、玄德はその硬骨漢ぶりを称える。
  • 張飛も武陵攻略を志願する。