梁書卷四十一 列𫝊第三十五 殷芸

経歴

  • 殷芸、字は灌蔬。陳郡長平の人。性格は磊落で細事に拘らなかったが、みだりに交わることはなく門に雑客がいなかった。学問に精勤し諸書を広く読み、幼くして廬江の何憲に見出され深く称賛された。
  • 斉の永明中、宜都王行参軍となり、天監初、西中郎主簿・後軍臨川王記室となり、七年(508年)通直散騎侍郎・兼中書通事舎人に遷り、十年(511年)通直散騎侍郎・兼尚書左丞に除せられ、また中書舎人を兼ねた。
  • 国子博士・昭明太子侍読・西中郎豫章王長史・領丹陽尹丞に遷り、通直散騎常侍・秘書監・司徒左長史に累遷した。普通六年(525年)東宮学士省に直宿し、大通三年(529年)卒した。享年五十九。