遼史卷一百十四 列傳第四十四 庫德
西征の武勇から誅殺へ
庫德、宮分人で姓氏は不明。悪ふざけを好み規律を嫌ったが力に優れ撃鞠に巧みであった。重熙初め護衛となり宿直官を歴任した。十三年の西征で先鋒とされ、西夏の伏兵に襲われ配下の多くが戦死する中、単騎で突破し、夏王李元昊が包囲しようとするところに出くわしたが、庫德は馬を馳せながら矢を射て次々と敵を倒し、堅陣に躍り込むと夏兵は太刀打ちできず夕刻に陣へ戻った。興聖宮太保に改められた。清寧九年、重元・尼嚕古の乱に加わり、随行軍と戦って敗走したが追われて捕らえられ、凌遅刑に処された。