遼史卷九十六 列傳第二十六 蕭約音努
蕭約音努
- 蕭約音努、字は布当。奚六部詳衮図魯卜の六世孫。父巴爾は3歳で父母の喪に居て毀瘠が過ぎ、家奴錫喇布に養われた。重熙初め、興宗が奚山に狩をした際巴爾の居所を過ぎ、錫喇布が近臣に言い巴爾は上に見えることができた。時に年10歳ばかりであったが気象は既に成人のようで、帝は悦び錫賚は甚だ厚かった。
- 長ずるに及び遠志があり仕進を楽しまず、奚王嶺の察克谷に隠れたが、上はその名家であり時誉もあることをもって就いて錫里軍詳衮を拝させた。約音努は容貌が偉く言弁があり遼漢の文字に通じ騎射・撃鞠を善くし、交わる者は皆一時の名士であった。
- 年40で初めて護衛となり、重元の乱を平らげた功により護衛太保に遷り本部南尅に改まり、間もなく旗鼓伊喇詳衮となった。海東青鶻を監障し白花のものを13獲て、榾柮犀及び玉吐鶻を賜り五番部節度使を拝し、卒した。子陽阿に伝がある。