- 要旨: 太公望は思わぬ強大な敵に遭遇し軍が動揺し敗走しかける「敗兵」状態を打開する方法として、前後に伏せた材士・車騎で追撃してくる敵を挟撃する策と、車騎の兵力で劣る場合に伏兵の弩で敵を左右から射る策を説く。
敗兵への対処
- 武王が、諸侯の地に深く入り、急に多く勇猛な敵に遭遇し、武車・驍騎に左右を囲まれ三軍が震え走って止められない場合の対処を問う。
- 太公望は、これを「敗兵」と呼び、善く用いれば勝ち、善く用いなければ滅びるとする。
- 材士・強弩を伏せ、武車・驍騎を左右に配して常に前後三里の距離を取っておき、敵が追ってきたら車騎を発してその左右を衝けば、敵は擾乱し、こちらの走っていた兵も自ずと止まるとする。
車騎で劣勢な場合
- 武王が、敵の車騎と互角で敵が多く強く我が寡弱で、敵が整然と精鋭で来て我が陣が敢えて当たれない場合の対処を問う。
- 太公望は、材士・強弩を選んで左右に伏せ、車騎は堅く陣を組んで待つべきだとする。
- 敵が伏兵の前を過ぎたら弩を積んでその左右を射させ、車騎の精鋭が疾くその軍を撃ち、前を撃つか後ろを撃つかすれば、敵が多数であってもその将は必ず走ると結ぶ。武王はこれに「善哉」と応じる。