列女傳卷一 湯妃有㜪

出自と後宮の統率

  • 湯王の妃有㜪は有妊氏の娘。殷の湯王が娶って妃とし、仲壬・外丙を産んだ。彼女もまた教育・訓育に明るく、その功績を上げた。
  • 有妊氏の娘として湯王に嫁いだ有㜪は、九嬪を統率し後宮の秩序を保ち、嫉妬や道理に背く者を一人も出さず、王の事業を成功させることに貢献した。

史論

  • 君子は「有㜪は聡明で秩序があった」と評した。『詩経』に「奥ゆかしく淑やかな女性は、君子のよい配偶である」とあるが、これは賢い女性が君子のために多くの側室たちと仲良くさせることができることを言うもので、有㜪について言われたものである。
  • 頌に曰く、湯王の妃有㜪は資質が聡明で、伊尹に付き従って夏から殷へ嫁ぎ、勤勉に慎み深く後宮を治め、九嬪の行いを正しく保った。内外を感化・教導し、災いを招くこともなかった、という。