明史演義第六十五回 胡宗憲、謀を用い海盗を賺す/趙文華、巧を弄し権奸に忤う (胡宗憲用謀賺海盜 趙文華弄巧忤權奸)

胡宗憲の招撫策

  • 趙文華は再び視察の名目で南下し、各地から搾取を重ねる。浙江で胡宗憲と密談し、力攻めではなく招撫策で汪直・徐海・陳東・麻葉らを取り込む計画を立てる。文華は軍資金の調達を担当し、実務は宗憲に委ねる。

徐海の懐柔と離間策

  • 宗憲は指揮夏正を遣わし、元僧で海賊となった徐海を説得。徐海の寵妾翠翹・綠珠にも働きかけて心を動かす。
  • 麻葉を騙して捕らえさせ、その書状を利用して陳東を疑心暗鬼にさせ、結果として陳東も徐海に捕縛される。徐海はこうして朝廷に投降する。

陳東の逆用と徐海の討伐

  • 宗憲は捕らえた陳東を懐柔し、逆に西沈莊に駐屯させて残党を招かせる。偽の書状を用いて東西両派を仲違いさせ、徐海と陳東の残党を相討ちさせる。
  • 追い詰められた徐海は薩摩王に救援を求めるが、使者辛五郎は盧鏜に捕らえられる。
  • 趙文華・俞大猷らの攻撃で徐海の砦は陥落。逃げ込んだ川で溺れかけたところを捕らえられ梟首される。愛妾の翠翹・綠珠も行方知れずとなる。

論功行賞と趙文華の焦り

  • 陳東・麻葉は京師で処刑され、趙文華・胡宗憲は昇進する。趙文華は厳世蕃に金糸の帳や真珠の髻など豪華な贈物をするが、反応が薄く不満を募らせる。以後、嚴家に頼らず自ら帝の寵を得る道を探り始める。

薬酒方の密奏と破局

  • 趙文華は嚴嵩の長生の薬酒方を借り写し、独自に世宗へ献上して忠誠を誇示しようとする。これを知った嚴嵩は激怒し、文華を義子として絶縁を宣告する。
  • 文華は嚴嵩邸に詫びに赴くが門前払いされ、家僕の嚴年(通称「萼山先生」)に賄賂を贈って仲介を頼み込む。
  • 数日後、歐陽氏のとりなしでようやく和解が成立し、酒宴に復帰する。
  • しかし直後、正陽門楼の修築を二日間で完成させよとの勅命が下り、文華は慌てふためく場面で回が終わる。