明季北略清朝建元 神宗 萬暦四十五年丁巳 1617年

蕭子玉、都督を偽称す

  • 遼東巡撫の下級官吏蕭子玉が都督を偽称して後金へ使者として赴いた。出迎えがなかったことに怒って威嚇したところ、後金の主(太祖)はかえって歓待し、貢市が途絶えている理由(蜜蜂の不作)を丁重に説明し、厚く贈り物をして送り出した。
  • 別れ際、太祖は蕭子玉の肩を叩き、「お前は遼陽の無頼の徒に過ぎぬ蕭子玉であろう。都督を偽称して来境するとは。殺すこともできるが、天朝に恥をかかせたくないので見逃す。二度とこのようなことをするな」と告げた。子玉は狼狽して逃げ帰り、遼東巡撫(李維翰かと推定される)はこれを聞いて長らく門を閉ざしたという。

異象

  • 五月下旬より江南で鼠の大群が長江を渡り南下し、穴を作って苗を食い荒らす被害が起きた。