舊唐書卷一百七十一 列傳第一百二十一 李甘

鄭注の入相阻止

  • 李甘、字は和鼎。長慶末、進士に及第し制策にも登科した。太和中、累進して侍御史に至った。鄭注が翰林侍講に入り舒元輿が宰相となると注も中書に入ろうとした。甘は朝で「宰相とは天に代わって物を治める者であり徳望を先とし文藝を後とすべきである、注は何者か、どうしてこれを窃もうとするのか、白麻(拝相の詔)が出れば必ず私が破り捨てる」と唱えた。李訓も注の求めを嫌っていたことから注の相事はついに立ち消えとなったが、訓はやむを得ず甘を封州司馬に貶した。

李款

  • 李款という者も中敏と同時期に侍御史であった。鄭注が邠寧から入朝した際、款は閣に伏し注を「内は勅使に通じ外は朝官と結び両地を往来して財貨を求めている」と弾劾したが文宗は取り合わなかった。注が権を用いると款も逐われた。開成中、累進して諫議大夫に至り、蘇州刺史に出、洪州刺史・江西観察使に遷った。杜牧には別伝がある。