洪秀全演義第二十三回 勇鮑超独り江忠源を救い、智銭江夜呉観察を賺す (勇鮑超獨救江忠源 智錢江夜賺吳觀察)
蔣文慶の最期
黄文金・李世賢が八龍山に伏兵を敷いており、蔣文慶は乱戦の中で銃弾を受けて落命し、李乗鼇は自刎、李時中は投降する。銭江は降兵の号衣を奪って自軍に着せ、蔣文慶に扮した替え玉を先導させ、潜山の江忠源を欺く計を実行する。
江忠源の敗走と鮑超の活躍
偽の急報を信じた江忠源は潜山の城門を開き、洪軍(李世賢)が突入して落城する。江忠源は北門から脱出するが、追撃してきた黄文金の軍に追い詰められ河畔で進退窮まり自刎しようとしたところを、部将鮑超に救われる。鮑超はもとは向栄配下の一兵卒だったが、この功で江忠源に重用され昇進する。黄文金は鮑超の武勇に感嘆しつつ、江忠源を取り逃がしたことを銭江に報告する。
安慶入城と論功
銭江は李世賢に、蔣文慶が間道を選んだ理由を種明かしする。安慶ではすでに石達開らが城を落とし、張彦良を捕らえていた。銭江は張彦良を人質に陸建瀛へ領地譲渡を迫る書簡を送る。洪天王が到着し諸将を労い、戦死した曾天養を手厚く弔ってその子二人を養育すると約し、休兵十日を命じる。
東王の急報と武昌堅持
楊秀清から、清が官文を湖広総督、胡林翼を湖北巡撫に任じ、湖南巡撫駱秉章・曾国藩も加勢して武昌奪回を図っているとの急報が届く。天王は武昌撤退を考えるが、銭江は「安慶を得た今、金陵攻略の好機を逃すな」と説き、黄文金を漢陽へ戻し李秀成に江西方面を牽制させる折衷案で決着する。
公公嶺の伏兵と清援軍撃退
清の李本仁・張熙宇が六安から安慶救援に向かうが、銭江は石達開・韋昌輝に疑兵を置かせて戦わずして退却させ、退路で石達開が奇襲して撃破する。
呉来水軍を計略で降す
上海道台の呉来が西洋式大砲を積んだ船団で安慶を攻めようとする。銭江は霧夜に瓦壺に火を灯して川に流し、洪軍水師の襲来と見せかけて清軍に空砲を撃たせ弾薬を消耗させる。夜明けに陳坤書の水師が本隊で攻めかかり、弾薬の尽きた呉来は敗走し、西洋人は白旗を掲げて降伏、大砲や船を洪軍に譲り渡す。
要知後事如何。次回に続く。