洪秀全演義第四回 教堂で胡以晃に遇い、嘉禾を論じ楊秀清を賺す (鬧教堂巧遇胡以晃 論嘉禾計賺楊秀清)

銭江の脱出策

  • 獄中の銭江は、伊犁への護送路が韶州を通ることを知り、そこで脱出する計画を雲山と陳開に打ち明ける。一同には広西で羅大綱の軍勢を頼りに湖南へ進み、そこで合流するよう指示する。清将の中では向栄が手強いため、力攻めでなく計略で当たるよう念を押す。まもなく銭江の伊犁充軍が正式に決まるが、太后の万寿節のため出立は延期される。

広西への出発

  • 花県に戻った雲山の報告を受け、洪秀全は銭江の判断を信じて出発を決める。長兄の仁発は家族があるため留守を託されるが、秀全の妹・洪宣嬌(纏足を拒み武芸に秀でた女丈夫)は同行を望む。秀全・仁発・仁達・雲山・蕭朝貴・宣嬌の六人は花県を発ち、梧州を経て桂平へ向かう。

教会での騒動

  • 桂平に着くと蕭朝貴の家族は武宣へ移っており、一同は宣教師秦日綱(号鑑石)の礼拝堂に身を寄せる。秀全は布教の場を借りて満洲支配への義憤を説くが、これが聴衆の反発を招き、暴徒化しかけて教会が荒らされそうになる。

胡以晃の仲裁

  • そこへ現れた地元の名望家・胡以晃が一喝して群衆を鎮める。胡は資産家で慈善を好む「保良攻匪会」の領袖であり、蕭朝貴の亡父の旧友でもあった。事情を察した胡は一同を自邸の山人村へ招き入れる。

楊秀清への接近策

  • 胡は、盗賊討伐の名目で郷紳・楊秀清(号静山、胡の姻戚)に団練を興させ兵力を蓄えること、また大黄江口に拠る羅大綱の勢力を頼ることを提案する。ただし楊秀清は吝嗇で世事に疎いが、諂いを好む性分だと胡は忠告する。
  • 一同は分担を決め、雲山は羅大綱のもとへ、朝貴は武宣の家族確認と人材探しへ、秀全は自ら楊秀清に近づくことになる。

洪秀全の計略

  • 秀全は楊家の田に稲穂が特異に豊作なのを見つけ、これを吉兆と称して農夫に取り入り、噂を聞いた楊秀清に招かれる。秀全は道士を装い、大貴の相があると持ち上げて秀清を喜ばせ、その夜は秀清邸に泊まり込み腹を割った話をする運びとなる。

要知後事如何。次回に続く。