洪秀全演義第三回 伊犁へ銭東平流され、広西で洪秀全伝道す (發伊犁錢東平充軍 入廣西洪秀全傳道)
伍紫垣の減刑
- 銭江は林則徐に対し、一介の商人を厳罰に処せば通商条約上の紛争を招きかねず、国家の損失になると三つの誤りを説いて翻意させる。結果、伍紫垣は流刑三千里に減じられ、老母の扶養を理由とした贖罪金納付でさらに軽減される。伍家は大いに感謝する。
伍紫垣との面談
- 潘亮臣の招きで銭江は怡和行に赴き伍紫垣と対面するが、その媚びへつらう態度と猜疑深い人相を見て「この人物とは大事を謀れない」と見切りをつけ、早々に辞去する。銭江は当てが外れたことを内心悔いる。
蕭朝貴の来訪
- 城内に居を移した銭江のもとへ、広西武宣の蕭朝貴が夜分に訪れる。蕭は銭江が賄賂も取らずに伍紫垣の案件を穏便に処理した真意を鋭く見抜き、銭江は広西で挙兵する計画を打ち明ける。
- 蕭は、銭江に取って代わられた前幕友・李雲龍と、更迭された前知府・餘溥淳が恨みを抱き復讐を狙っていると警告する。銭江はそこへ現れた洪秀全を蕭に引き合わせ、三人で計画を語り合う。蕭は広西の英雄・石達開を招くことを申し出る。
洗礼と広西行きの準備
- 蕭の紹介で秀全と蕭は宣教師の郭士立(グツラフ)に会い、洗礼と伝道の証書を受けて広西へ布教を名目に入る手はずを整える。郭士立は香港へ帰任し、秀全・蕭は花県に戻って準備を進める。
銭江の失脚
- 折しもアヘン案件の失政を咎められ林則徐は罷免・召還され、後任の徐広縉は虚名を好む器量の乏しい人物であった。旧敵の李雲龍が幕府に復帰し、餘溥淳も知府に復職する。二人は銭江が伍紫垣を不法に釈放し謀反を企てていると讒訴し、権勢を奪われたことを恨む徐広縉はこれに乗じて銭江を投獄し広州府で審問させる。証拠不十分のまま銭江は獄に留め置かれる。
馮雲山の獄中見舞い
- 事態を知った洪秀全は自ら赴こうとするが、馮雲山が代わりに広州へ赴く。牢番の陳開が好意的に取り計らい、雲山は銭江と面会する。銭江は証拠がないため案じるに及ばないと告げ、一同に先に広西へ向かうよう促す。
- しかし直後、伊犁への流刑が決まったとの報が入る。雲山は驚くが、銭江はかえって笑い出し、自分には脱出の策があると匂わせ、雲山を急ぎ花県へ帰らせる。
要知後事如何。次回に続く。