高士傳卷二 彭城老父

出自

  • 彭城の老父は楚の隠者である。漢室の衰えを見て、自ら身を隠して道を修め、名利を求めず、年齢は九十余りに達した。

龔勝の死を悼む

  • 王莽の時代、かつて光禄大夫であった龔勝を召して太子の師友としようとした。祭酒であった龔勝は二姓(漢と新)に仕えることを恥じ、王莽に迫られても屈せず、ついに食を絶って死んだ。
  • 王莽の使者や郡守以下、弔問に集まった者は数百人に及んだが、老父は龔勝が名声のために禍を招いたことを痛み、ただ一人その死を弔って深く悲しんだ。
  • そして「ああ、薫香は自らを燃やして香りを放ち、膏は自らを消耗させて灯りとなる。龔先生はついに天寿を全うできなかった、私の仲間ではない」と言った。
  • 弔いを終えると足早に立ち去り、人々は誰も彼が何者かを知らなかった。