間書匈奴の虚勢と班超の莎車攻略

漢の高祖の使者に対する匈奴の謀略。

『漢書』にいう。漢の兵は勝ちに乗じて匈奴を追った。高帝は冒頓が上穀にいると聞き、人を遣わしてこれを探らせた。冒頓は屈強な兵士と肥えた牛馬を隠し、老いて弱った家畜だけを見せた。使者は十数班に分かれて赴いたが、皆「匈奴は撃つことができます」と報告した。皇帝はさらに劉敬を遣わして赴かせたところ、劉敬は帰って報告した。「両国が相撃つときには、本来ならば自らを誇り、その長所を見せびらかすはずです。今、私が赴いて目にしたのはただ痩せ衰えた老弱の家畜ばかりで、これは必ずわざと弱いところを見せて、奇兵を伏せて利を争おうとしているのです。愚考しますに、匈奴は撃つべきではありません」と。皇帝はこれを聞き入れず、案の定、白登山で包囲された。

班超と莎車。

『後漢書』にいう。西域将兵長史の班超は、于闐など諸国の兵を発して莎車・亀茲の二国を撃った。班超は「兵が少なく敵わないので撤退する」と言いふらし、ひそかに捕虜を放って帰らせ、そのように告げさせた。亀茲王は喜んで警戒を怠った。班超はすぐさまひそかに兵を整えて莎車へ馳せ向かい、これを大いに破って降した。