間書唐の韋皋の反間――雲南王を吐蕃から離間す

唐の韋皋が雲南王に対して行った(反間)。

『通鑑』唐紀にいう。吐蕃は兵十万を発して西川に寇(侵入)しようとし、あわせて雲南の兵をも徴発した。雲南は内心では唐に附いていたが、表向きはまだ吐蕃に叛くことができず、これも数万の兵を発して瀘水の北に駐屯させた。韋皋は雲南の計略がまさに猶予(迷い)にあることを知り、そこで書を作って雲南王に贈り、雲南が吐蕃に叛いて(唐に)帰化しようとする誠意を述べたてた。(その書を)銀の函に納め、東蛮(の使者)に持たせて、吐蕃に転送させた。吐蕃は初めて雲南を疑い、兵二万を遣わして会川に駐屯させ、雲南が蜀に赴く道を塞いだ。雲南はこれに怒り、兵を引いて自国に帰った。これによって雲南と吐蕃は大いに互いに猜疑し隔たり、(雲南の)唐に帰する志はますます堅くなった。吐蕃は雲南の助けを失い、その勢いはここに始めて弱まった、と。