西夏書事卷十一 宋仁宗(契丹興宗重熙元年) 明道元年 1032年

夏王への冊封と徳明の死

  • 春正月、熒惑が東井を犯した。
  • 夏五月、徳明が夏王に封じられた。仁宗はその恭順を評価し、天子に次ぐ格式の車服旌旗を許した。
  • 秋七月、鎮星が輿鬼を犯し、大風が吹いた。徳明は「涼州がこれに当たるか」と占った。
  • 九月、涼州を取った。回鶻の勢力が孤立していた隙を突き、元昊に攻めさせて陥落させた。
  • 冬十月、夏王趙徳明が没した。享年五十一。仁宗は廃朝三日、皇太后とともに哀悼した。太師・尚書令兼中書令を追贈された。
  • 嘉陵(賀蘭山)に葬られた。
  • 子の元昊が跡を継いだ。十一月、定難軍節度使・西平王に任じられた。時に二十九歳。仁宗の使者に対し、元昊は不遜な態度を示したと伝わる。
  • 姓を嵬名氏に改め、「吾祖(可汗の意)」と称した。
  • 契丹へ使者を送り応聖節を賀した。
  • 十二月、契丹が元昊を夏国王に冊封した。