西夏書事卷六 宋太宗(契丹統和十四年) 至道二年 996年
靈州包囲戦
- 春正月、継遷が契丹に貢いだ。歳時の朝貢を絶やさず続けた。
- 三月、浦洛河で官軍を襲い糧運を奪った。清遠から霊武への糧道を継遷が扼し、白守栄・馬紹忠の輸送隊を襲撃、田紹斌の援軍も撃退できず糧運を全て奪われた。
- 夏四月、吐蕃の折平族を侵し、首領握散が討伐への協力を求めた。継遷が折平族の馬売買を妨害したため、握散は霊州での合兵討伐を願い出た。
- 西涼府を攻めたが、押蕃落副使折逋喻龍波に撃退された。
- 五月、党項諸族の兵を合わせ霊州を包囲し、使者張浦の返還を求めた。侯延広の後任が弱体化した隙に、継遷は数万の兵で霊武を包囲した。太宗は五路から援軍を発した。
- 八月、平夏へ引き返す途中、官軍と烏白池で戦い敗績した。霊州の兵糧が尽きる中、援軍の接近を知った継遷は囲みを解いて撤退し、王超・范廷召の軍に迎撃されて大敗し、多くの部将が捕らえられた。
- 冬十月、夏州で地震が起きた。継遷が夏州侵攻を図っていたが、百日以上続く地震で城郭・家屋が崩れ、駐屯を断念した。
- 十一月、党項の泥中族を再び黄河北へ追った。
- 十二月、石堡砦を攻めたが、麟延巡検張思鈞に撃退された。