西夏書事卷三 宋太宗 太平興國八年 983年
継遷の勢力拡大と各地の攻防
- 春三月、継遷が入貢したが、内侍秦翰が招諭の勅を持参しても従わなかった。継遷は麟州に馬・駱駝などを貢いで臣従を願う表を上ったが、宮中の意を汲んで招諭に来た秦翰を軟禁同然に留め置いた。
- 夏五月、葭蘆川での戦いに敗れた。継遷は河西で頻繁に侵掠を働いていたが、田欽祚・袁継忠の率いる軍に破れ鎧甲を棄てて逃げた。
- 秋九月、三岔口を攻めて再び敗れた。欽祚らの陣を攻めたが敗れ、狐狢谷に退いた末、夜襲を受けて営舎を焼かれ軍士千余人が死んだ。
- 冬十二月、西戎の兵で宥州を攻めた。継遷は部下の離反に焦り張浦の策を用いて宥州を攻めたが、巡検使李詢に撃退された。