十六国春秋張寳

張寳は略陽の人。李雄に仕えた武将で、計略により梓潼を奪還する功を立て太尉に抜擢された。

梓潼奪還の計略

  • 張寳は略陽の人である。雄に仕えて別将となった。天水の訇琦らが叛いて太尉離を殺し、寳の弟の全は琦の陣中にいた。雄は寳に言った、「汝が梓潼を得ることができれば、私は李離の官をもって汝に賞そう」と。寳はもとより兇勇であったので、かえって奸をなして先に人を殺して奔り梓潼に逃げ、琦らはこれを信じて心腹として委ねた。会たまたま益州刺史羅尚が使いを梓潼に遣わして琦らを慰労したので、琦らが出て迎えると寳は後から門を閉ざし、琦らは巴西に奔り遂に梓潼を得た。雄はその日に寳を太尉に拝した。