十六国春秋前涼錄六 車濟

節義を貫いた金城令

  • 車済、字は万度。燉煌の人。果断で度量が大きく、重華に仕え金城令となった。石虎の将、麻秋が武威を攻め落とすと、金城太守張冲はこれに降ったが、済は節を守り秋に屈しなかった。秋は必ず降らせようと兵で脅したが、済は言葉も態度も屈せず「私の才は龎徳に及ばないが、その任は同じ、身は殺されても志は変えられない」と述べ、剣に伏して死んだ。秋はその忠節を嘉し礼をもって葬った。後に重華はその遺骸を迎え取り自ら哭礼に臨み、宜禾都尉を追贈した。