十六国春秋汜勝(晉書作汜騰)[^2]

清貧を貫いた高士

  • 汜勝は字を無忌といい、燉煌の人である。孝廉に挙げられ中郎に除せられたが、天下が乱れるのに値して官を去り郷里に帰った。太守の張閟が訪ねてきたが、門を閉じて会わず、贈遺は一つも受けなかった。嘆じて言った、「乱世に生まれても貴くありながら貧を保てば、これで免れることができる」と。
  • 家財五十萬をことごとく宗族に散じ、柴門を閉ざし園に灌漑して琴書をもって自ら娯しんだ。軌は府司馬に徴したが固辞して受けず、言った、「門を一度閉じたのに、どうして開くことができようか」と。病むこと両月にして卒した。