十六国春秋汜褘

剛直の県令

  • 汜褘は字を休臧といい、燉煌の人である。福禄令となり剛直で上府に事えなかった。酒泉太守馬漢は督郵張休祖を遣わしてこれを弾劾させた。休祖は褘に言った、「君は聞かないのか、寧ろ三千頭の虎に逢うとも張休祖には逢うなかれと」と。
  • 褘は怒り、印を肘に繋いで縛に就いた。縛られ終わると印を発いてこれを告げた。事が聞こえると休祖は印を解かず擅に令長を縛った罪により大不敬に坐した。褘は左遷されて居延令となり、後に張寔に仕えて左長史となった。