十六国春秋前趙錄九 王延

生涯

  • 王延、字は元寿、西河の人。九歳で母を喪い深く哀しんだ。継母卜氏に非道な扱いを受けながらも孝行を尽くし、継母が真冬に生魚を欲した際、汾河の氷を叩いて慟哭すると魚が躍り出たという奇瑞があり、以後継母は実子同様に慈しむようになった。
  • 貧しさの中で昼は雇われ夜は読書に励んで経史に通じ、淵・聰に仕えて金紫光禄大夫に至った。劉粲の死後、靳準が反乱を起こして漢天王を自称し延を左光禄大夫にしようとしたが、延はこれを罵倒して拒み殺害された。